調査会社の米Gartnerは1月1日(現地時間)、PC、タブレット、スマートフォンを含むデバイス市場の今後の見通しを発表した。

2014年は7.6%増での成長を見込み、これまで市場を牽引してきたスマートフォンからタブレットを含む"ウルトラモバイル"がメインになるという。OSでは、2014年にAndroid端末の出荷台数が11億台の大台を超える見込みだ。

デバイス市場は2013年、前年比3.8%増の23億台を出荷したが、2014年は24億7445万台を見込む。これは7.6%の成長率となり、前年を上回る成長が期待できるという。

内訳は、携帯電話が18億9342万台で大多数を占め、PCの2億7793万台、タブレットの2億6345万台と続く。スマートフォンを含む携帯電話は2014年も5%増を見込むが、目覚ましいのは、Gartnerがタブレットや、PCとタブレットのハイブリッド型などを総称して「ウルトラモバイル」と呼ぶカテゴリの成長だ。同カテゴリは、2014年に成長率54%で成長すると予想されており、デバイス市場の牽引役に躍り出ると見ている。タブレットの出荷台数は前述の通り2014年に2億6345万台の予想、これは前年比47%増となりPCに大きく詰め寄る。両者の出荷台数は2015年には逆転すると予想している。なお、PC(デスクトップとノート)は2012年から2015年まで縮小傾向が続くが、減少率は小さくなり、一定の歯止めがかかりそうだ。

OS別では、Androidの独占状態が続く。2014年、Androidを搭載したデバイスの出荷台数は前年比26%増加して11億257万台に到達する予想で、2015年には12億5436万台と快進撃を予想している。2013年に出荷台数が前年比マイナスとなったWindowsは2014年、3200万台増やして3億5985万台を見込む。iOS/Mac OSは安定して成長しており、2014年は前年比約2割増の3億4420万台と予想している。予想通りに推移すれば、2012年には約1億3260万台だったWindsowsとの差が2015年には4350万台に縮小することになる。