FacebookやTwitterをやっていると、多少なりとも友達やフォロワーの数は気になるものだ。特にビジネス目的で利用しているのであれば、フォロワーの数は一つの指標になるだろう。
だが、Forbesの記事「友達の数が多いことは本当の指標ではない理由(原題:Why Being The Most Connected Is A Vanity Metric)」によると、フォロワーの数はそれほど重要ではないという。
記事では「ネットワーク学(Network Science)」として、われわれ人間がどのようにつながるのかを分析している。
細かなネットワークの連なりが"繋がり"となる
これによると、人々の繋がりというものは、1つの大きなネットワークではなく、小さなネットワークがたくさん連なっている状態だという。
Facebook上の友達を見てみるとわかるが、仕事上の繋がりや、大学時代の繋がり、高校時代の繋がり、趣味の繋がりなどと、複数のグループに分類できるはずだ。
研究によると、繋がっているメンバーの間で共通の友達が多いほど、繋がりが強くなっていくという。規範や共通の目標があったり、繋がりそのものが名声や自慢である場合も、繋がりは強まっていく。友達が多いものの、繋がりの数が少ない場合には、大きな繋がりに属しているだけであって、必ずしもネットワークが上手とはいえない。
"コネクター"の重要性
では、何をもってネットワークが上手といえるのか。記事によると、繋がりと繋がりを結びつける役割の「コネクター」こそ、ネットワーク上手な人となる。
その理由はいたって簡単なもので、繋がりのメンバー間で情報はあっという間に広まる。だが、繋がりを超えてしまうと情報は伝わりにくい。例えば、ある会社をベースとした繋がりで広まっている情報を、全く別の大学のサークルをベースとした繋がりに伝えることは簡単ではない。
記事では、「固定した情報を、流動的にすることができる人」を「コネクター」の役割であると説明している。
コネクターのスキルはいくつかある。まずは、さまざまな繋がりから情報を取り出すこと。
次に、別の繋がりに最初にその情報を伝えるにあたって、その繋がりの知識レベルや背景に合わせて「翻訳」することが要求される。
友達やフォロワーの数よりも、いかにオープンな状態であるか、コネクターの役割を果たせるかが、これからの時代はますます重要になる。
オープンであれば得られる知識は増えるし、キャリアをはじめさまざまなチャンスが広がることだろう。