2014年の年頭にあたり、株式会社NTTデータ 代表取締役社長 岩本敏男氏は、以下の年頭所感を発表した。

新年明けましておめでとうございます。
2013年、NTTデータグループは創立25周年を迎え、新しいグループビジョンとして『Global IT Innovator』を、そしてそのビジョンを実現するために大切にする価値観として「Clients First」「Foresight」「Teamwork」の3Valuesを制定し、2015年度末までの目標として掲げた「Global Top 5」の実現と「EPS 200円」の達成に向けて、事業を推進しております。

2014年の日本経済は、アベノミクスの「三本の矢」の一つである成長戦略を実行に移すことができるかが試される非常に重要な一年です。企業や社会、私たちの生活においても、その成長を推進するために、ITのパワーが必要不可欠な時代となっています。2013年は、リーマンショック以降続いたIT投資抑制にようやく歯止めがかかり、戦略的IT投資を再開する機運が高まってきました。この機運に期待を寄せながら、情報技術で新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献することを企業理念とするNTTデータも、日本経済のさらなる成長に貢献していく所存です。

事業面においては、今年も、引き続き目標達成に向けて、リマーケティングによる既存市場および新規市場の開拓、「One NTT DATA」として各地域で連携したグローバルビジネスの推進、そしてこれらビジネスの礎となる戦略的R&Dの推進、この三つを積極的に推進していきます。

まず、リマーケティングでは、例えば、スマートメーター分野への取り組みや、ソーシャルメディアのデータを活用した新たなビジネス分野の創出など、この取り組みは着実に形になってきています。今後も取り組みを加速させ、さらなる事業分野の拡大を目指していきます。

グローバル展開では、今後大きな成長が見込まれる南米にも拠点を確保し、グローバルで「One NTT DATA」としてビジネスを推進する体制を一段と強化することができました。次のステージへ進むため、主要マーケットである欧米ではシェアの拡大を、他の地域では現地ビジネスの開拓・さらなる拡大を推進していきます。

近年、お客さまの事業環境は高度化・複雑化しており、IT技術の進展によってその変化のスピードが加速しています。企業や社会、私たちの生活においてITが必要不可欠なものとなっている今、我々自らが近未来の情報社会を予見し、さらなるイノベーションを起こすことで、新しい価値を世の中に提供できる時だと思っています。

2014年、NTTデータグループは、Global Top 5の達成に向けた挑戦をさらに続け、ITの持つ潜在的な力を生かし、真のグローバルビジネスパートナーとして社会、お客さまに貢献していきます。