2014年の年頭にあたり、日本テラデータ株式会社 代表取締役社長 吉川幸彦氏は、以下の年頭所感を発表した。
明けましておめでとうございます。
今年は消費税増税を控え、国内景気に慎重な見方をされている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、アベノミクス効果による景気回復が軌道にのる予感が高まっていることは、昨年の年初との大きな違いです。このような経済環境下で、国内そしてグローバルでの企業間競争を勝ち抜きビジネスチャンスを拡大するためには、今まで以上にビッグデータを含めたデータ分析をビジネスに最大限活用することが求められています。
ビッグデータは確かに新しいタイプのデータではありますが、これまで分析してきた構造化データの延長にすぎないとテラデータは考えています。今までデータウェアハウスで分析し、ビジネスバリューを導きだしてきたさまざまなデータを補完し分析の精度を高め、さらなるビジネス価値を提供するデータ、それがビッグデータです。そして次世代のデータ分析は、ビッグデータ分析から得られる新しい知見と既存の分析から得られる知見を組み合わせることが重要であり、また一握りのデータサイエンティストだけが限定的に活用すべきものではなく、企業のあらゆる部署にわたる利用者の多様性に十分に対応できる容易性と柔軟性が必要です。
そんな中、当社が提唱するTeradata Unified Data Architecture(Teradata UDA)を利用して、ビッグデータを競争力強化に活用されるお客様が増えています。Teradata UDAは、多様化するデータ構造を包括的に管理し、分析に活用していくためのアーキテクチャであり、統合データウェアハウス・プラットフォームであるTeradata、大量のデータを格納・処理するためのオープンソース・プラットフォームのHadoop、そしてログデータなどの異なる構造を有するデータに対してSQL-MapReduceテクノロジーを用いた探索的分析を行うプラットフォームのTeradata Asterを一体的に提供するソリューションです。これら3つのプラットフォームそれぞれに得意なデータの処理をさせるために、そして効率的で実践的なデータ分析を行うために、多様な構造を持つデータに対しての透過的なアクセスを提供するとともに一元管理することによる管理運用コストの低減も実現しています。
テラデータは、データウェアハウジング、ビッグデータ分析技術のグローバルリーダーとして、お客様が保有・蓄積されている多様かつ大量のデータを自由にスピーディーに分析できる環境を提供することで、お客様のビッグデータを含めたデータ分析でのビジネス活用をご支援し、競争力強化に貢献してまいります。
本年も日本テラデータにご支援賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。