独・Panonoは、同社が現在開発している全天球ボール型カメラ「Panono」のカメラ機能について、これまで計画していた総画素数7,200万画素から1億800万画素へ改良すると発表した。同社によると、一般消費者向けカメラが1億画素を超えるのは初という。

「Panono」

ドイツで開発が進められている「Panono」は、360度×360度の全方位イメージを高画質でパノラマ写真を撮影することができるグレープフルーツ大の全天球ボール型カメラ。本体を"放り投げるだけ"で撮影できるのが特徴で、内蔵されている36個のカメラが最高点に達したところで作動し、その瞬間のパノラマ写真を撮影するという。撮影した画像は、無料の専用アプリをインストールしたモバイル端末にワイヤレス送信され、そのまま操作・閲覧できる。

今回の改良は、解像度を引き上げることが可能なカメラモジュールを導入したことにより実現。これにより、Panonoで撮影したパノラマ画像をコンピュータやモバイルデバイスで表示・拡大すると、標識に書かれた文字や人々の表情、さらには地面の小さなものまではっきりと確認できるようになったという。従来計画されていた7,200万画素のカメラで撮影した場合と比べても、よりリアルに撮影画像を内側から見ているような感覚を味わうことができ、Webブラウザ上では「Googleストリートビュー」により近い形で画像の閲覧が可能になるとしている。

同社Webサイトに掲載されている撮影イメージ

本製品の販売開始は2014年10月~12月の見込みで、価格は599米ドル(日本円約6万7,000円)。なお、2014年1月前半までは、クラウドファンディング「Indiegogo.com」上で製品化に向けた資金提供を募っており、資金提供者には通常価格より100ドル引きの米499ドルで購入できる特典などが用意されているとのこと。

製品概要

製品名 Panono
直径 11cm(4.33インチ)
質量 300g(0.66ポンド)
材質 硬質透明プラスチック
カメラ 固定焦点カメラ36個
合計解像度 1億800万画素
対応OS iOS6+、Android4+
価格 599米ドル(日本円約67,000円)
販売開始時期 2014年10月~12月(予定)