カルチュア・コンビニエンス・クラブは12月24日、「今年の出来事に関するアンケート調査」の結果を発表した。これによると、今年一番のニュースには「東京オリンピック・パラリンピック招致決定」が選出され、また今年を代表する人物として「田中将大選手」が選ばれた。
調査は、16~69歳の男女1160名のT会員を対象に、インターネット上での意識調査「Tアンケート」を利用して行われた。
まず、2013年に起きた印象的なニュース・出来事を聞いたところ、半数近くにおよぶ会員が「東京オリンピック・パラリンピックの招致決定」(45.9%)を選択した。
続いて2位は、来年4月からスタートする「消費税増税の決定」(35.7%)、3位は日本の霊峰「富士山の世界遺産登録」(23.6%)、4位は世界ギネスブックにも登録された「田中将大投手が開幕から24勝」(21.6%)、5位はエンタメ業界が大いに盛り上がりを見せた「テレビドラマの大ヒット(「あまちゃん」「半沢直樹」)」(21.4%)となった。
性別・年代別に見てみると、50~60代の男女ともに過半数以上の方が「東京オリンピック・パラリンピックの招致決定」を選択した。彼らは49年前の東京オリンピック開催を経験した世代でもあり、このニュースを印象的であったと捉えた人が多いことがわかった。
また「消費税増税の決定」を選択したのは、家計のやりくりをすることが多い女性の方が、男性よりも7.5ポイント多い結果となった。そのほか、男性の各年代ともに上位3位以内に「田中将大投手が開幕から24勝」がランクインしている一方、女性の10~40代には「富士山が世界遺産に登録」が支持され、女性50~60代では「台風被害」が今年の印象的な出来事として選択された。
今年を代表する人が誰であると思うかを聞いたところ、1位は圧倒的多数で東北楽天ゴールデンイーグルスの「田中将大投手」(360票)が選ばれた。
田中投手は、12月17日に日本野球機構と米大リーグ機構が新たなポスティングシステムに合意したことを受け、これを利用してメジャー挑戦の意向を表明し、今後の大リーグでの活躍が大いに期待される投手でもある。
続いて2位は、今年の新語・流行語大賞を受賞した「倍返し」のセリフでお茶の間を虜にした俳優の「堺雅人さん」(194票)が選ばれた。3位は、こちらも新語・流行語大賞を受賞し、日本経済の活性化に大きく寄与した経済政策「アベノミクス」を推進する「安倍晋三首相」(183票)となった。
今年の話題のニュース・ヒトに続いて、2013年を振り返って自身が今年がんばったことを質問したところ、1位は「仕事」(27.8%)、2位は「趣味」(11.0%)、3位は「育児」(7.8%)となった。
これを性別・年代別に見てみると、男性10~20代では1位が「仕事」(26.6%)、2位が「勉強」(20.9%)、3位が「趣味」(11.4%)となり、女性10~20代では1位が「仕事」(21.8%)、2位が「勉強」(16.0%)、3位が「育児」(9.6%)となった。
男性30~40代では、1位が「仕事」(35.6%)、2位が「趣味」(12.2%)、3位が「特になし」(9.6%)。女性30~40代では、1位が「仕事」(26.2%)、2位が「育児」(18.2%)、3位が「趣味」(8.7%)となった。
男性50~60代では、1位が「仕事」(33.8%)、2位が「趣味」(14.8%)、3位が「スポーツ」「特になし」(11.3%)。女性50~60代では、1位が「仕事」(19.5%)、2位が「趣味」(11.3%)、3位が「料理」(9.4%)となった。
総じて見ると、男性は仕事や趣味、スポーツに努力した人が多い一方で、特にがんばること自体をしなかった人も多かった。女性は、仕事と育児、趣味、節約・貯金をがんばった人が多数を占めていた。なお育児については、30~40代以外では男性の上位にはランクインしなかった。
最後に、来年をどんな年にしたいかを質問したところ、一番多かったワードは「健康」(189件)で、続いて「仕事」(107件)、「家族」(76件)となった。