アンリツは12月24日、同社のW-CDMAシグナリングテスタ「MD8480C」のHSPA Evolution試験機能の拡充として、3GPP Release9で仕様化されたDC-HSUPA機能の試験検証を可能とする「DC-HSUPAオプション MX848001E-20」を開発したことを発表した。
MX848001E-20を、HSPA Evolution試験構成のMD8480Cに搭載することで、MD8480CがDC-HSUPA機能の擬似基地局として動作し、3GPP Release9規格が要求している上り(端末から基地局方向)のパケットデータ接続試験が可能となる。また、すでにリリースしているMD8480CのDC-HSDPA基地局シミュレータ機能(MX848001E-16)と併せて利用することで、DC-HSPA(DC-HSDPA/DC-HSUPA)機能評価の試験環境を構築することも可能だという。
さらに、DC-HSDPA機能と併せて利用することで、DC-HSDPA/DC-HSUPA機能に対応したチップセット、データ端末の総合動作試験およびプロトコルシーケンス(端末と基地局の接続手順)試験およびスループット性能の評価も可能だという。
加えて、3GPP Release9のDB-DC-HSDPA、Combination of DC-HSDPA and MIMO機能への対応も実現しており、3GPP Release9の各種高速パケット通信、サービスに対応したデータ端末の試験が行えるという。
なお、同オプションは、すでにHSPA Evolution対応データ通信端末・チップセットの開発、性能評価などを行うことを目的とした移動通信事業者、端末・チップセットベンダなどに向けて提供を開始しているという。