シマンテックは12月19日、金融機関を狙うトロイの木馬に関する最新情報の概要を公開した。
発表によると、金融機関を狙う最も一般的なトロイの木馬による感染の件数は、2013年の1月から9月までの間に337%増加している。これは、1カ月あたりで50万台近くのコンピュータが感染し、詐欺行為を受けやすくなっているという計算になるという。
同社がオンラインバンキングを狙うトロイの木馬8種類に属している1000以上の設定ファイルを解析したところ、最も頻繁に攻撃されているのは米国内の銀行で、調査したトロイの木馬の設定ファイルのうち71.5%が狙っていたという。
標的となった上位15の銀行はすべての設定ファイルの中で50%以上がターゲットとしており、2つに1つのトロイの木馬が上位の銀行の少なくとも1行を狙っていることになるとしている。
なお、日本の銀行も標的の例外ではなく、20.6万台のPCがトロイの木馬に感染しているという。同社では、オンラインバンキングのサービスを狙う攻撃が来年も続くと警告している。