日経BPコンサルティングは12月20日、インターネットユーザーが国内500のサイトを評価する「Webブランド調査2013-秋冬」の結果を発表した。
「Webブランド調査」は、企業や団体が運営する日本の主要500サイトについて、「アクセス頻度」「サイト・ユーザビリティ(Webサイトの使いやすさ)」「コンバージョン(会員登録や商品購入などサイト内で実際に行われた行動)」「サイト・ロイヤルティ(Webサイトへの意識やリピート意向)」「態度変容(サイト運営者のイメージや購入意向への影響)」「波及効果(Webサイト以外での行動誘発)」の6つの要素をインターネットユーザーが評価する調査。調査期間は10月9日から10月22日で、有効回答数は3万6929サンプルとなっている。
調査対象500サイト全体のランキング1位は「楽天市場」で、第2位は前回と同じく「Yahoo! JAPAN」。「楽天市場」は、今回スコアが微減したものの、1年前の調査から3回続けてトップに立った。2位の「Yahoo! JAPAN」は、スコアが7.9ポイント上昇し、「楽天市場」との差を縮めた。
なお、3位は「Amazon.co.jp」、4位は「ECナビ」、5位は「Google」、6位は「YouTube」、7位は「サントリー」、8位は「価格.com」、9位は「Wikipedia」、10位は「ヤマト運輸」となっている。
一般企業(ネット専業除く)に限定したランキングで1位となったのは、前回に続き「サントリー」で、2位は、「ヤマト運輸」となった。
一般企業第1位の「サントリー」は、4回連続で首位となり、会員向けサービスサイトである「サントリータウン」もスコアが上昇している。一般企業第2位の「ヤマト運輸」は、インターネット通販の利用拡大による「宅急便」の取扱数量増を背景に、「アクセス頻度」が上昇。キャンペーンや会員ページを利用したとの回答が増えた。
一般企業ランキングの3位以下は、3位が「サッポロビール」、4位は「無印良品」、5位は「日本郵便」、6位は「アサヒビール」、7位は「McDonald's Japan」、8位は「サントリータウン」、9位は「無印良品ネットストア」と「カゴメ」の順となっている。
また、「Webブランド指数」が最も大きく上昇したのは「カゴメ」となり、2位は「エステー」だった。「カゴメ」は前回の198位から21位となり、スコアは16.2ポイント上昇し66.2ポイント。「エステー」は前回417位から90位となり、スコアは14.2ポイント上昇の56.2ポイントとなった。
上昇ランキング1位の「カゴメ」は、「アクセス頻度」「サイト・ユーザビリティ」など、サイトを評価する6つの指標のうち、特に「態度変容」が伸びている。今回、トップページに大きな改訂はなかったが、ページ上部にトマトケチャップを使ったレシピの人気投票イベント「ナポリタンスタジアム」の告知を入れ、製品への関心や購入意向が高まったとみられる。
上昇ランキング2位の「エステー」も、「カゴメ」と同じく「態度変容」が急上昇。こちらは、サイトリニューアルによってバナーが点在する構成を改訂している。