キヤノンは12月19日、「パワープロジェクター」シリーズの新製品として、光学1.8倍のズーム全域において同等の明るさを保つことを実現したプロジェクター2機種を発表した。コンパクトなインストール(設置型)モデルのLCOS(反射型液晶)プロジェクター「WUX450」と「WX520」で、2014年1月下旬より順次販売を開始する。価格はオープン。
新製品は、ズーム全域でF値が変わらないレンズを搭載することで、投写距離にかかわらず同等の明るさで高画質な映像を投写することができる。教室や会議室などで、据え置きや天吊りなど後方からの設置にも適した、コンパクトなインストールモデルのプロジェクターとしている。
キヤノンの光学技術を駆使した新開発の光学システム「AISYS5.0」により、光学1.8倍のズーム全域においてF値2.8を保ち、高輝度の明るさをほぼ損なうことなく投写することができる。
また、独自開発のLCOSパネルを搭載することで、網目のような格子感を抑えた滑らかな高画質映像を実現する。キヤノン独自の新開発映像エンジンを搭載することで、画像の4隅の歪みを個別に調整する「4点キーストーン補正」時でも、解像感を保ちながらモアレを低減した高画質な映像を投写する。
さらに、新開発の被写界深度の深いレンズを搭載することにより、斜めから投写する場合においても画面形状の歪みを正しく補正し、画面全域において隅々まで鮮明な映像を投写することができる。
PCからLANケーブルを通じて映像情報を受け取り投写する「ネットワークマルチプロジェクション」機能を搭載しており、PCとプロジェクター単体同士に加え、複数同士の接続でも投写することが可能となり、多人数や複数の場所で同時に映像投写を行う際にも適しているとのことだ。