LINEは12月20日、ECサービス「LINE MALL」のプレオープン版をAndroid向けに先行公開したと発表した。LINE MALLは、8月に行われたLINEのビジネスカンファレンス「Hello, Rriends in Tokyo 2013」で、秋以降に提供を開始すると発表していた。
同社ではプレオープン前に、11月下旬から先行体験ユーザーのみに限定してLINE MALLを提供。今回のプレオープン版では、「出品」と「購入」という基本機能に特化したLINE MALLアプリを一般ユーザーに開放するという。
iPhone向けアプリの提供については「来年早々」としており、ユーザーの利用状況を見ながら、来年の春にグランドオープンを予定している。
また、LINE MALLでは、個人だけではなく、企業も同列に出店できるが、企業による本格的な出品はグランドオープン時より、新規受付を開始する予定だという。
同社ではLINE MALLならではの特徴として「スマートフォンに最適化したユーザーインタフェースを通して、従来の『指名型』ではなく、片手でウィンドウショッピングをするような感覚で『発見型』の購入体験を楽しんでいただく」ことを挙げている。
出品時や決済、購入の手数料は無料。出品者が商品の売買が成約した際に、商品価格の10%をLINEに支払う仕組みとなっている。
事前審査がなく出品でき、「スマートフォンで商品の撮影」を行い、「販売価格を設定」、「出品ボタンを押すだけ」と、3ステップで簡単にできることをメリットに挙げている。ただし、企業による出品には事前審査が必要な場合があるという。
なお、LINE MALLでは「取引の安全性を強化」するために支払いシステムをLINE MALL経由で行う。これにより「代金を支払ったにもかかわらず商品が届かない」「商品を発送したけど、購入者から入金がない」といったトラブルがないとしている。これに関連して、出品物のモニタリングも徹底して、不正な出品物の取り締まりも行う。
ほかにLINEとの連携機能も搭載しており、自分が出品した商品やお気に入りの商品をLINEを利用して友達に勧めることができるほか、LINE内で同社が開設する「LINE MALL公式アカウント」でも、LINE MALL内の注目商品の告知も行っていく。
また、出品者と購入者間のコミュニケーションには、LINE MALL内で専用のトーク(メール)機能を提供しており、外部のメールサービスを利用する必要もない。
LINEでは「今後も様々な連携サービスとコンテンツを拡充することで、ユーザー同士のコミュニケーションを活性化させていきたい」としている。