Xilinxは、産業、車載、医療、航空宇宙防衛分野向けに、安全規格「IEC 61508」および「ISO 26262」に準拠した包括的な機能安全設計(Functional Safety Design) パッケージを発表した。
同パッケージには、TUV SUDの認証を取得した設計手法とツールが含まれており、これによりデザインの生産性を高めるとともに認証リスクを縮小することが可能になるとしており、例えばこれをシステムデザイナが活用すると、高度に差別化されインテグレートされた安全性の高いソリューションをより短期間でマーケットに提供することができるようになると同社では説明している。
また、IDF(Isolation Design Flow)とIVT(Isolation Verification Tool)が提供する自動化手法を用いることにより、1つのFPGAの中でシステムにとって重要な機能とそうでない機能を物理的に別々のエリアに隔離し、切り離すことが可能になる。この隔離されたそれぞれの部分は、切り離された他の部分に影響を与えることなくいつでも変更できるので、デザインの複雑性を減らし開発期間を短縮できるようになるという。
なお、同包括的な機能安全設計パッケージはすでに提供が開始されているという。