情報通信研究機構(以下、NICT)、日立製作所、KDDI研究所、日本電信電話(以下、NTT)は、国内外の学識経験者及び他の企業等と、安心・安全なネットワーク利用の促進に向けて、認証やプライバシ保護などを実現する暗号プロトコルの安全性向上のため、平成25年12月に「暗号プロトコル評価技術コンソーシアム」を設立したと発表した。
同コンソーシアムでは、暗号プロトコルに対する新たな攻撃やその対策も含めた安全性情報を集約し、国内外の専門家が検討した結果をWebサイトで迅速に公開。これにより、これまで個人や単独の組織では把握が困難であった暗号プロトコルの利用に関して専門家が検討した情報を、システムベンダやプロトコル利用者が容易に入手できるようになり、利用を想定している暗号プロトコルに対して利用可否の判断に活用できることから、新たなICTシステムの設計に還元できるため、安全な暗号プロトコルの利用促進につながる。
同コンソーシアムにおける各社の役割は、NICTが、暗号プロトコル評価に関する研究成果を展開していくとともに、事務局を担当し、国際的にも信頼される成果を出していけるように貢献。
日立製作所は、セキュリティ技術に関するさまざまな研究開発、標準化活動を行ってきた知見を活かし、ネットワーク利用のより一層の安全・安心の実現に貢献。KDDI研究所は、これまで培った理論的検証技術及び上記の独自ツールを用いて、暗号プロトコルの安全性評価を実施。NTT研究所は、これまで培った研究技術及び専門的知見に基づいて暗号プロトコルの安全性に厳密かつ客観的な評価を与えられるよう注力していく。