ものづくり特化型の情報サイト「fabcross(ファブクロス)」は19日、現役エンジニア500名を対象に「3Dプリンタの購入の有無、利用経験、満足度」などを調査し、その結果を発表した。
その結果、3Dプリンタの認知率は95%と高い一方、利用したことがあるエンジニアは仕事用・個人用含めてわずか8.1%という結果となり、業務・プライベート両面で、現場への普及はまだまだこれからであることが明らかになった。
また、3Dプリンタを使ったことのないエンジニアに、今後使ってみたいかを尋ねると、およそ3分の2となる62.9%が使ってみたいと回答。そのうち「自分の趣味に使ってみたい」とした回答者に対し、何を作りたいかを聞いたところ、「インテリアやその部品」(46.4%)や「模型・プラモデルやその部品」(45.4%)が目立ち、次いで「機械の部品」(32.8%)、「フィギュアやその部品」(28.4%)などと続いた。
一方、すでに個人用3Dプリンタを購入し利用しているという人は、全回答者中わずか1人という驚きの結果に。未購入者に購入意向を聞いてみると、およそ4分の1以上の回答者が購入に意欲的である反面、7割以上が購入に対しては慎重な姿勢であることが分った。その理由としては、「価格が高い」(66.8%)、「消耗品費や維持費が高そう」(40.1%)とコスト面での懸念が最も強く、「置き場所がない」(22.9%)という現実的な意見、「まだ買い時ではない」(18.0%)という様子見派も多く見受けられた。
本アンケートの全設問と回答、およびグラフデータは、「fabcross」を運営するメイテックのWebサイト内にて公開されている。