日本ヒューレット・パッカードは12月19日、バックアップストレージ製品「HP StoreOnce」のラインアップを刷新し、第4世代新モデルとして「HP StoreOnce 2700 Backup」「HP StoreOnce 4500 Backup」「HP StoreOnce 4700 Backup」「HP StoreOnce 4900 Backup」「HP StoreOnce 6500 Backup」の5モデルを発表した。これに合わせて、アーカイブストレージ製品「HP StoreAll」のラインアップも刷新し、「HP StoreAll 8200 Gateway」「HP StoreAll 8800 Storage」の2モデルを発表した。

HP StoreOnce 6500 Backup

昨今では、クラウド系データや非構造化データを中心としたデータ量の急増にともない、大容量データを短時間にバックアップ・リストアできるディスクバックアップ製品への注目が高まっている。また、ビッグデータを活用した戦略的ビジネス推進に向けて、アーカイブソリューションへの注目も集まっているという。

日本HPでは、バックアップストレージ製品「HP StoreOnce」のフルラインアップを刷新し、エントリーモデルからハイエンドモデルまで上述した5モデルを投入する。この第四世代では、HP独自の連携型重複排除エンジンをベースに、最新ProLiant Gen8テクノロジーでハードウェアを一新し、大幅に性能・容量が強化された。

エントリーモデルのHP StoreOnce 2700 Backupでは、前モデル(HP StoreOnce 2620i Backup)に比べて使用可能容量を2倍、バックアップ性能を3.7倍に向上。またミッドレンジモデルのHP StoreOnce 4500 Backupでは、前モデル(HP StoreOnce 4220 Backup)に比べて使用可能容量を2倍、バックアップ性能を4.5倍に向上している。

さらにソフトウェアによる機能強化として、連携型重複排除「StoreOnce Catalyst」のアプリケーション連携を拡張し、「Oracle RMAN」に対応した。これにより、DBからのダイレクトバックアップが可能となる。また、データセキュリティ機能についても強化し、保存データ暗号化とセキュアなデータ消去機能を新たに搭載している。このほか、上位モデルのHP StoreOnce 4900 Backupでは、マルチテナント機能に対応した。

アーカイブストレージ製品「HP StoreAll」もラインアップを刷新し、性能・機能を強化した上述の2モデルが提供される。新モデルでは、ハードウェアを一新し、ラックあたり1.6PBの拡張性を実現した。また、OpenStackのオブジェクトストレージに対応し、クラウド環境に向けたアーカイブプラットフォームを提供する。さらに、コンプライアンス対応や高速検索の機能強化を行っているという。

HP StoreAll 8800 Storage