アイレップは12月18日、検索エンジンマーケティング(SEM)業界における動向を2013年の10大ニュースとして発表した。
同社が選定した10大ニュースは以下の通り。
Google「エンハンストキャンペーン」、Yahoo! JAPAN 「ユニファイドキャンペーン」が登場
2013年夏に登場した「エンハンストキャンペーン」は、Google AdWords広告プラットフォームが登場して以来、最大級の仕様変更となる。2013年はヤフーからもユニファイドキャンペーンがリリースされた。スマートフォンを意識した広告関連新機能やサービスが続々登場
Googleの「推定合計コンバージョン」、ヤフーの「スマホサイトビルダー」「電話番号オプション」「アプリダウンロード広告」「Yahoo!アプリエンジン」など、2013年はGoogleとヤフーの両社が、スマートフォンやタブレットを意識したプロダクトやサービスを数多くリリースした。Google、全てのユーザーに検索のSSL暗号化を適用
2013年秋からGoogleが全ユーザーの検索を暗号化。Webサイト流入時に使用された検索キーワード情報は、デジタルマーケティングにおいて有用なデジタル資産のひとつだったが、今後はそれが取得しにくくなる。Yahoo!検索、NAVERまとめ枠を検索結果内に新設
人気まとめサイト「NAVERまとめ」がヤフーと提携し、Yahoo!検索結果内に新枠が設けられることになった。口語調の検索クエリにも対応 - Google、ハミングバード導入
Googleの「ハミングバード」は、今後増加が予想される音声検索で、適切な検索結果を提示することを目的とした新技術。適切なSEOを実施している企業はハミングバードの導入によって特別な対策を求められることはないが、Googleが大々的に発表したこともあり、業界内でも大きな注目を集めたニュースになった。Google、"グレーゾーン"だった外部リンク施策に相次ぎ「違反」通知
2013年は、Googleが明確に禁止する有料リンクでありながらグレーゾーン的な位置づけで運営を続けてきたサービスが、Googleからガイドライン違反を指摘される事例が相次いだ。Google、技術的な不備を抱えるスマートフォン対応サイトの順位下降を発表
Googleは検索ユーザーの利便性向上を目的として、技術的な不備を抱えるスマートフォン対応サイトの検索順位を下げることを発表した。Microsoft、Windows 8.1発売にあわせてBingを刷新
マイクロソフトがこの秋にBingのロゴを刷新するとともに、同社製品の情報プラットフォームとしての位置づけを明確にした。Firefoxも3rdパーティーCookieが禁止へ - Cookieを使わない新技術に注目
2013年はCookieを利用しない新技術に注目が集まった年でもあった。「検索2強」にチャレンジしたプレーヤーが相次ぎ事業撤退・縮小
韓国の検索エンジン「NAVER」が今年12月での終了を発表、中国の検索エンジン「百度(Baidu.com)」も検索事業を縮小するなど、2013年も、Google / ヤフーという「検索2強」の構図を大きく変えるようなサービスは現れなかった。