NTTデータ、リアライズ、データ総研は12月18日、グローバルに拠点を展開している製造業向けに「グローバルデータマネジメント・プログラム(以下、GDMP)」のサービス提供を開始したと発表した。
国境を越えた生産・流通・販売が進展した昨今、各国のビジネス環境の変化をいち早くかつ正確に捉え、迅速に意思決定を行うことが求められいるが、各拠点の業務システムは商習慣の違いやシステムの導入時期の違いにより、データの精度や鮮度がバラバラで統合できない状況になっている。
同サービスは、このような問題を解決し、グローバルな情報活用を可能とするデータマネジメント・プログラムで、「データマネジメントに関する中期的な取り組みを支援するサービス群」。データを組織・地域横断的に統合して見るためのコード統一(MDM:マスターデータマネジメント)、世代の違うデータを収集・整理するデータハブの構築、統合された標準データを活用する情報活用基盤であるBI and Analyticsの整備などが主要なサービス。
今回、3社の協業により、BI and Analyticsの構築・導入だけでなく、現状データのアセスメントやアーキテクチャー設計、定常的なデータ品質改善、教育プログラムの導入、定着化などもセットにした総合的なワンストップサービスを提供する。
全社的データマネジメント・プログラムのグランドデザイン、全体構想・ロードマップ策定は、3社が共同で実施。その他の3社の役割は次の通り。
NTTデータは、これまでGlobal BI、BI Apps等のグローバル規模でBI and Analyticsの導入をしてきた実績・ノウハウと総合的なプロジェクト・マネジメント力、顧客視点に立った最適かつベンダーフリーな構築力、世界各地域へのロールアウトが可能なグローバルでの遂行能力を最大限に活かす役割を担当。
リアライズは、「データの値そのもの」と「メタデータ」の現状を調査・検証し、活用可能なデータ品質の定義、分散・重複・劣化した品質状態のデータの統合・再生化、活用可能な価値あるデータを恒常的に維持するための運用アウトソーシングサービス、ならびに運用・活用定着化のための教育・支援を担当。
データ総研は、「DAMA-DMBOK」をベースとしたデータガバナンスに関する各種メソドロジーとひな形(プリンシパル、スタンダード、等)を提供し、データガバナンスルールの策定、データアーキテクチャー設計、データモデリング等のプロフェッショナルサービスを担当する。
サービスの開始時は、GDMPはグローバルにビジネスを展開する日系の製造業が対象となるが、今後、グローバルにビジネスを行っている他の産業分野にも展開する予定。