NECは12月18日、同社の製造業の設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を管理するPLM(Product Lifecycle Management)ソフトウェアの機能をクラウドサービスで提供する「Obbligato for SaaS(オブリガート フォー サース)」をタイで販売すると発表した。

近年、日本企業の進出が増加するタイでは、日本で設計開発した製品を現地仕様に変更するだけでなく、現地で新製品の設計開発を行う動きも始まりつつあり、製造業の基幹情報である設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報や関連ドキュメントを効率的に管理するPLMソリューションへの需要が高まっているという。

同サービスは、PLMソフトウェア「Obbligato III」の機能に加え、Obbligatoシリーズの750社以上の導入実績で得たノウハウをもとに、「製品構成(BOM)管理」「ドキュメント管理」「設計変更情報管理」といった標準業務プロセスをあらかじめ実装していることが特徴。利用者はカスタマイズすることなく短期間・安価で利用を開始できるという。

同社によると、タイのデータセンタからPLMクラウドサービスを提供するのは業界初。利用者は日本と同等の安定性や応答速度を有したサービスを利用できるとしている。

また、同サービスの導入を検討しているタイの利用者向けに、Web上で利用できる試用版を提供する。図面や文書の管理、設計部品表の作成管理、設計変更する部品や通知書を一元管理する機能などを利用できる。試用期間は原則1カ月。