Analog Devices(ADI)は、50Ωシングルエンド入力で35dBのダイナミックレンジを実現したRFパワーディテクタ「ADL5903」およびダイナミックレンジ45dBを実現したRFパワーディテクタ「ADL5506」を発表した。
ADL5903は、波形特性に関係なく信号パワーの正確な測定が求められる高周波システム向けに開発されたもので、200MHzから6GHzにおいて高精度なRMS/DCコンバージョンを実現しているほか、900MHzで35.5mV/dBのデシベル・リニア・スケールを実現しており、波形や変調方式に関係なく信号パワーを正確に測定することが可能となっている。
一方のADL5506は、さまざまなワイヤレス端末機器のRF信号の測定ができる完全なサブシステムで、30MHzから4.5GHzまでの周波数範囲に対応しており、安定したデシベル・リニア応答を実現する。また、消費電力は3.8mA @3V(disable modeでは1μA未満)と低消費電力を実現している。
なお2製品ともにすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価はADL5903が2.35ドル、ADL5506が1.27ドル(いずれも米国における販売価格)となっている。