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FreeBSDプロジェクトは12月16日(協定世界時)、次期メジャーアップグレードバージョンとなる「FreeBSD 10.0-RELEASE」へ向けた最新準備リリースとなる「FreeBSD 10.0-RC2」を公開した。amd64版、i386版、powerpc版、powerpc64版、sparc64版が提供されFTPサーバ経由でインストールイメージをダウンロード可能。amd64版およびi386版に関してはインストール済みの仮想マシンイメージも提供されている。ファイルは135MBほど、展開すると20GB分のスパースイメージへ展開される。
10.0-RC2のDVDイメージにはパッケージが同梱されているものの、bsdconfig(8)がこれらパッケージのインストールに対応していないためインストール時にパッケージをインストールすることはできない。10.0-RC3では動作するようになる見通し。
RC1からの主な変更点は次の通り。
- Radeon KMSバグの修正
- 無線LAN関連バグの修正
- LLVM Clang関連バグの修正
- GELIで暗号化したデバイス上にZFSを構築した場合にGELIプロバイダが復号化しなくなる不具合を修正
- iSCSI LUNをディスクデバイス以外で使用しようとした場合にクラッシュするバグの修正
- iSCSI認証グループが空である場合の処理を改善
FreeBSD Updateを使ってバイナリアップデートを実施する場合は基本的に次のように作業する。
freebsd-update upgrade -r 10.0-RC2
freebsd-update install
shutdown -r now
freebsd-update install
FreeBSD 10.0-BETA3およびこれよりも前のバージョンからFreeBSD Updateを実施する場合、先にFreeBSD-EN-13:04.freebsd-updateおよびFreeBSD-EN-13:05.freebsd-updateの不具合修正を実施しておく必要がある。