雑誌『+DESIGNING』、雑誌『Web Designing』、『マイナビニュース』の3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく人気企画。第95回は、映画プロデューサーの奈良橋陽子が登場。
奈良橋陽子プロフィール
5歳でカナダへ渡り、16歳で帰国。国際基督教大学卒後、ニューヨークの演劇学校で演技を学ぶ。現在、プロデューサー、キャスティング・ディレクター、作詞家・演出家・映画監督・俳優養成所アップスアカデミー芸術監督として幅広く活躍中。プロデューサーとして映画『終戦のエンペラー』を制作したほか、キャスティング・ディレクターとして『ラストサムライ』、『SAYURI』、『バベル』、A・ジョリー監督新作『UNBROKEN』を担当。
Q&A
――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?
奈良橋陽子(以下、奈良橋)「いつとはなしに」
――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。
奈良橋「ハリウッド作品に長年携わってきましたが、いつか日本側から発信できる企画をと考えていました。『終戦のエンペラー』では、世界でも希有な終戦後の平和的復興があったことをもう一度見直し、テロや紛争等不安定な状況が続く世界へのメッセージ、そして3.11後の日本の皆様へのメッセージになればと思いながら製作しました。この映画のように、廃墟から立ち直るのはとても難しい。私たちは今、本当に平和ですが、それをもっと大切に心に留め、行動してほしいと思うんです。若い人も、せっかく何でもできる環境にいるのだから、夢を抱いてそれを追い求めてほしいですね」
――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?
奈良橋「ありません」
――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?
奈良橋「自分が監督する映画」
――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。
奈良橋「長年愛用しているオリジナルレター・ノートパッド「YOKOパッド」と「MacBook Air」を愛用しています」
――尊敬している人を教えてください。
奈良橋「元NYアクターズスタジオ芸術監督であるフランク・カサロ氏です(ジェームス・ディーンの才能を発見した方)」
――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。
奈良橋「自分一人の時間を確保できるとき。素敵な自然環境の中で過ごしているとき。仕事柄そのような時間が取れたとき、日本のあまりメジャーでない映画作品をできるだけ観るようにしています。特に脇役の人に目がいくことが多いのですが、気になる俳優さんはチェックしていますね。『終戦のエンペラー』で通訳役の羽田昌義さんのトミー・リー・ジョーンズとの素敵なシーンが同作品Blu-ray特典映像に収録されています。是非ご覧頂きたいです。彼は『47RONIN』でもYASUNOというキアヌ・リーブスと敵対する印象的な役を演じています」
――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?
奈良橋「ほとんどありません」
――理想的なオフの過ごし方は?
奈良橋「孫たちと一緒の時間を過ごすことができるとき」
――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。
奈良橋「おいしいお食事それにワイン・シャンペーン」
――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?
奈良橋「はい、ほぼ毎日」
――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?
奈良橋「俳優さん」
作品紹介
写真左:映画『終戦のエンペラー』(2013年公開、Blu-ray&DVD 12月21日発売) |