東京都・汐留の「パナソニック 汐留ミュージアム」は「メイド・イン・ジャパン南部鉄器―伝統から現代まで、400年の歴史」展を開催する。会期は2014年1月11日~3月23日、開館時間は10:00~18:00(入館は17:30)。入館料は一般700円、大学生500円、中・高校生200円、小学生以下無料。

メイド・イン・ジャパン南部鉄器―伝統から現代まで、400年の歴史」展のポスター

同展は、約400年間の歴史を持つ岩手の伝統的工芸品であり、現在も新たな美を創造し続けている「南部鉄器」を、作品約80点と参考資料を通して紹介するものだ。近年、海外輸出用に南部鉄器のカラフルなティーポットが作られ、フランスやベルギーのティーサロンで用いられたことで欧米での人気が国内に還流し、南部鉄器が国内でも再評価されるようになっているという。

また、南部鉄器に北欧のデザインを取り入れた作品や、女性釜師ならではのデザイン感覚で制作された作品なども紹介。加えて、日本を代表するプロダクトデザイナー・柳宗理(1915~2011)が2003年に発表した南部鉄器のキッチンツールなど、さまざまなデザイナーによる作品も見ることができる。

なお、同展開催を記念し、インテリアデザイナー・内田繁と釜定工房三代目・宮伸穂が登壇する講演会「南部鉄器のいま」が2月11日 13:00~14:30に開催されるほか、3月9日 11:00~12:00には日本茶専門店 茶倉 SAKURA主宰の小方奈緒によるお茶のいれ方講座「南部鉄器でいただく極上のお茶」が開催される。いずれも参加費は無料だが、事前予約制となっているため、詳細は同館のWebページを参照してほしい。