ローデ・シュワルツ・ジャパンは、次世代スイッチ・マトリクス「R&S ZN-Z84」の販売を開始したことを発表した。

同シリーズは、10MHzから8.5GHzまでの周波数範囲に対応しており、同社のベクトル・ネットワーク・アナライザ「R&S ZNBシリーズ」と組み合わせることで、6ポートから最大24ポートまでポート数を拡張することが可能なことから、端末用スイッチングモジュールや、多ポートアンテナ、パワースプリッタなどのマルチポートデバイスの評価を簡単かつ高速に行うことができるようになる。

内部のスイッチ構造はどのポート間でも測定できるフルクロスパスとなっており、必要なパラメータをつなぎ替えなしに測定することが可能なほか、すべてのマトリクスに電子式スイッチを採用しており、生産ラインでの過密な評価にも対応可能となっている。

また入力ポートはネットワーク・アナライザのポート数に合わせ2もしくは4から選択でき、マトリクスの出力テストポートは、6、12、18、24から選択することが可能。このためR&S ZNBの4ポートモデルに、2ポート入力、24ポート出力のマトリクスを2台接続することで、最大48ポートの測定が可能となる。

さらに校正はポート数に応じて自由に設定でき、最大48ポート校正に対応している。

なお、コネクタはすべてSMA(メス)となり、マトリクスの制御は、USB、LANもしくは専用のインタフェースを用いたダイレクトコネクトとなっており、これによりUSBやLANでは1ms程度だったスイッチング時間を100μs以下に削減することが可能になるという。