NXP Semiconductorsは、コンパクトなHVSON14パッケージ(3.5mm×5.5mm)を採用したCANシステムベースチップ(SBC)「UJA116xファミリ」を発表した。

同ファミリは、同社の第3世代CAN SBCに位置づけられるもので、スタンバイまたはスリープモード・トランシーバ、5V電圧レギュレータ、5V保護センサ電源およびウォッチドッグを1パッケージに搭載しており、これによりより小型なECUを、安定した低コストソリューションとして実現することができるようになるという。

また、工業規格ISO11898-6に定義されているパーシャルネットワーキングもサポート。これにより、機能的に必要になるECUだけを作動させ、他のECUは機能的に必要になるまで低消費電力状態を維持することが可能となり、システム全体の電力消費とCO2排出量の削減を可能にするという。

さらに、CAN FDパッシブも「UJA1168」にてサポートしており、これによりUJA1168ベースのECUでは、CAN FD通信中は作動せず、正規のCAN通信時のみ作動するといったことが可能になるという。うことです。

なお、今回発表された同ファミリは以下の6製品で構成されている。

  • UJA1161:電源内蔵型高速CANトランシーバ―スタンバイモード内蔵
  • UJA1162:電源内蔵型高速CANトランシーバ―スリープモード内蔵
  • UJA1163:高速CANシステムベースチップ―スタンバイモード内蔵
  • UJA1164:高速CANシステムベースチップ―スタンバイモードおよびウォッチドッグ内蔵
  • UJA1167:高速CANシステムベースチップ―スタンバイ/スリープモード、ウォッチドッグおよびセンサ電源内蔵
  • UJA1168:パーシャルネットワーキングおよびCAN FDパッシブ用高速CANシステムベースチップ