Silicon Laboratoriesは、同社の8ビットワイヤレスマイコンファミリ「Si10xx」として、低コスト設計と高性能設計の両方に最適化された「Si106x/108x」ファミリを発表した。
2製品ともに、エネルギー効率の高い「8051」マイコンとサブGHzのRFトランシーバとなる「EZRadioトランシーバ」および「EZRadioPROトランシーバ」を5mm×6mm QFNパッケージに統合することで、高い性能と電力効率を実現したという。
また、プライオリティ・クロスバー・デコーダを搭載しており、これにより10ビットA/Dコンバータ、デュアルコンパレータ、4つの16ビットタイマのほか、UART/SPI/I2Cシリアルインタフェースなどのさまざまな機能を自由に制御することが可能になるという。加えて、このクロスバーは柔軟にコンフィギュレーション可能なため、小型パッケージにありがちなトレードオフが不要となっちる。
対応周波数帯域は142~1050MHzで、通常はEZRadioを用いるが、より要件の厳しい接続デバイスアプリケーションに対しては、-126dBmの感度と+20dBmの出力を実現可能なEZRadioPROを活用でき、その場合、14dBのリンクバジェットにより無線距離が伸び、12.5kHzのチャネル間隔における60dBの隣接チャネル選択度により、過酷なRF条件であっても堅牢な動作が可能になるという。
なお、2製品ともに量産出荷を開始しており、1万個時の参考価格は2.25ドルからとなっている。また、434~915MHzの周波数範囲に対応する6種類のワイヤレスマイコン開発キットも各299ドルにて提供されている。