米Oracleは12月11日(現地時間)、統合型データベース製品の新版「Exadata Database Machine X4」を発表した。従来とくらべて、IOPS、Infinibandスループットが最大100%増、PCI Flash容量、Flashキャッシュ、ディスクストレージ容量が最大100%増など、パフォーマンスとキャパシティが向上した。
X4はExadataの第5世代にあたり、開発のテーマとして、Online Transaction Processing(OLTP)、Database as a Service(DBaaS)、Data Warehousing(DWH)にフォーカスしたという。CPUには12コアのXeon E5-2697 v2を採用し、InfiniBandプロトコルやFlashキャッシュ圧縮技術を改善した。
パフォーマンスは、フルラック構成で読み取りIOPSが266万、書き込みIOPSが196万に向上。キャパシティ面では、PCI Flashがフルラック構成の場合で最大44TB、Flashキャッシュが88TBを搭載可能になった。また、ハイパフォーマンスディスクストレージは最大200TB、ハイキャパシティディスクストレージは最大672TBまで搭載できる。
Flashキャッシュ圧縮は、データベースのデータを透過的に圧縮することから、オーバーヘッドや遅延をなくし、OLTPとDWHの両方の処理に最適だとする。データベースはOracle Database 12cとOracle Database 11g Release 2をサポートする。
12月11日時点のOracle Engineered Systems Price Listによると、価格は、Exadata Database Machine X4-2 HP Full Rackが110万ドルとなっている。