App Annieが11日に公表したJapan Spotlightレポートによると、iOS App StoreやGoogle Playなどモバイルアプリストアの月間アプリ売上高で、日本が国別の1位になった。過去1年間に日本でスマートフォン・ユーザーが急増し、スマートフォン向けモバイルゲームのアプリ内売上が急拡大したのが要因。
スマートフォンが普及している市場の中で、日本は比較的スマートフォンの浸透ペースが遅かったが、2013年に急速にスマートフォンのシェアが拡大し、2012年に28%だった浸透率が2013年には42%に達して、ほぼ米国(44%)に追いついた。同時にアプリストアの売上高が拡大し始め、最新調査で日本はiOS App StoreとGoogle Playを合わせたアプリストアの月間アプリ売上高で米国を上回った。
App Annieによると、日本には他の国には見られない特徴が2つある。他の国ではiOS App Storeの月間アプリ売上高がGoogle Playの2倍以上である。日本でも2012年10月時点では同じような状況だった。ところが、2013年に日本においてGoogle Playの売上高の成長ペースが加速し、2013年10月時点でGoogle PlayがiOS App Storeに追いついた。売上高でiOS App StoreとGoogle Playが肩を並べる数少ない国である。もう1つはモバイルゲームの爆発的な成長だ。スマートフォン向けゲームの成長は世界的な傾向であり、日本以外の国でも2012年10月に対する今年10月のモバイルゲームの月間売上高は2.7倍だった。日本のモバイルゲームの売上高の成長は、それを大きく上回る3.9倍である。日本のアプリストアにおける月間ゲーム売上高(2013年10月)で最も伸びたのはガンホー・オンライン。LINE、コロプラ、SEGA、ナムコバンダイが続く。なお、ゲーム以外のモバイルアプリ売上高は、日本以外の国が1.9倍だったのに対して、日本は1.3倍にとどまった。
2014年については、日本のスマートフォン浸透率が今年の42%から62%に拡大するというeMarketerのデータを紹介した上で、「浸透率が向上して米国を上回り、アプリストアの売上をさらに伸ばすだろう」と見ている。また日本では2013年の第2四半期に32%だったiPhoneのシェアが2013年第3四半期に50%に伸びており、「Appleデバイスの拡大がアプリ売上にどのような影響を与えるか注視したい」としている。