ゼットエムピー(ZMP)は12月9日、2チャネルCAN デュアルBluetoothトランシーバ「カートモ UP PRO 2014」を発表した。
同製品は、自動車に搭載されている診断用コネクタOBD IIを利用して車載ECUの情報(OBD II情報および流れるすべてのCAN情報)をCANバスから取得すると同時に、ユーザーが車両や運転者に取り付けた任意のセンサ情報を別のCANバスから取得することができる。また、新しいビューワソフト「カートモ UP PRO ビューワ」では、CANパケットから指定したビット/バイトで必要なデータを取得したり、変換係数の設定が可能となっている。デバイス内には、最新のMEMS6軸センサ(3軸加速度センサ+3軸ジャイロセンサ)も搭載、車両の挙動を合わせて取得することができる。2チャネルのCANバスネットワークを流れるデータは同期され、タイムスタンプを付加し、2つのBluetoothモジュールによってリアルタイムに転送される。
同デバイスを用いることで、大がかりな実験システムなしで、車載CANデータをタブレットやPCなどで手軽に確認ができるため、自動車・車載機器の開発において、スムーズな実験・計測が可能となる。
なお、価格は法人価格が9万円(税別)、アカデミックや個人で勉強したいエンジニア向けの特別価格は7万円(税別)。すでに受注を開始している。「カートモ UP PRO 2014」には、本体、OBD II専用ケーブル、USBケーブル、CD(カートモ UP PRO ビューワ、マニュアル、コマンドリスト、コネクタ仕様)が同梱されている。