FreeBSD - The Power To Serve

FreeBSDプロジェクトは12月9日(協定世界時)、次期FreeBSDメジャーバージョンへ向けた準備リリースとなる「FreeBSD 10.0-RC1」を公開した。amd64版、i386版、ia64版、powerpc版、powerpc64版、sparc64版のインストーライメージが提供されている。それぞれのイメージはFTPサーバ経由でダウンロード可能。FreeBSD Update経由でアップデートする場合には不具合報告(FreeBSD-EN-13:04.freebsd-update.ascおよびFreeBSD-EN-13:05.freebsd-update.asc)に対応してから実施すること。

BETA4およびRC1の間の主な違いは次のとおり。

  • i386版においてHyper-Vモジュールをデフォルトで同梱するように変更
  • 40Gbpsデバイスに対応するようにoce(4)ドライバをアップデート(Emulex OneConnectネットワークアダプタドライバ)
  • Xen ballonドライバの堅牢性向上
  • i386版およびamd64版におけるhw.realmemの精度の向上
  • XenServerにおけるpoweroff(8)機能の修正
  • BCM57764、BCM57767、BCM57782、BCM57786、BCM57787サポートの追加
  • アクティブiSCSIコネクション時の再起動時に発生していたハングの修正
  • jail(8)+VIMAGEで潜在的に発生する可能性があったクラッシュ問題の修正
  • GELI上でZFSを使用する場合に発生していた問題の修正。ただしRC1ビルド中に新しく問題が発見されており、こうした問題が修正されるまではGELI暗号化オプションは使用しないことが推奨される。

amd64版およびi386版に関しては仮想マシンイメージも提供されている。FTPサーバ経由でダウンロードが可能。提供されているフォーマットはQCOW2、VHD、VMDK。ダウンロードサイズは135MB程度で、展開すると20GB分のスパースファイルになる。スワップ領域が1GB、それ以外の領域がシステム(UFS)領域に設定されている。