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トレンドマイクロのセキュリティブログに掲載された記事「日本でも約3,000台の感染が確認された脅威 「ビットコイン発掘不正プログラム」 とは」が、日本においてビットコインマイニングを不正に実施する被害が多発していることを伝えた。国別の感染割合を見ると日本が24%と最も多く、これに米国の21%、オーストラリアの7%が続いている。ビットコインマイニングには高い計算能力が必要とされるため、性能の高いPCを使っていると見られる日本が標的になったのではないかと同記事では説明している。
最近、以前にも増して存在感を高めている仮想通貨にビットコイン(Bitcoin)がある。ビットコインでは仮想通貨そのものはマイニングと呼ばれる計算によって発見される仕組みになっており、発行機関といったものを持たない。このマイニングは多くの計算機資源を必要とすることから、マイニングを不正に実施するプログラムを感染させることでほかのマシンにマイニングを実施させ、利益を得るといった不正行為が発生している。
報告によれば過去3ヶ月の間に世界中でマイニング不正実施プログラムへの感染が確認されたのは1万2,000台以上のマシンに上ると見られており、そのうちの24%、3,000台ほどの感染が日本で確認されたという。感染の手口はほかのマルウェアの感染方法と似ている。すべてのユーザがこうしたマルウェアの感染を受ける可能性があり注意が必要。