Broadcomは12月5日(現地時間)、Android搭載デバイスとのシームレスな車内接続を実現する車載用Bluetoothソフトウェアスタックを発表した。

Android Open Source Project(AOSP)に寄与するBluetoothソフトウェアスタック(Bluedroid)の拡張となる今回のAndroid車載Bluetoothソフトウェアスタックは、車内アプリケーションとモバイルAndroidデバイス間のシームレスなエンドツーエンドの相互運用性を実現するもの。

従来は、Bluetoothソフトウェアの細分化によって生じる音声パフォーマンスの低下と、様々なデバイス間での相互運用性の障壁が問題となっていたが、同ソフトウェアでは、これらの障害を取り除き、ハンズフリー通話と音楽ストリーミングの音質を向上させることを可能とした。また、統合型Bluetooth Smart Ready技術により、ウェアラブルデバイスと簡単に同期し、ドライバーの健康と、疲労や血中アルコール濃度などのバイオメトリック指標を監視することができるようにした。

同ソフトウェアスタックの主な特徴は、新しいトレンドに対応し、より迅速に市場にアクセスできる他、Broadcom製半導体と組み合わせて使用すると、ライセンシングおよびロイヤリティ費用が発生しないというものもある。さらに、すべてのBluetooth関連コンポーネントは、単一プロセスで実行される。

なお、Android、RTOS、およびLinux向け車載Bluetoothソフトウェアスタックは、資格要件を満たしたユーザーへの出荷がすでに始まっている。