イーネットは、ファミリーマート、スリーエフなどに設置しているATMについて、新型ATMを開発し、12月9日より順次導入・入替を開始すると発表した。

新型ATMは、操作性を追及しデザインを一新するとともに、ATM上部に第二画面としてデジタルサイネージを搭載し、様々な映像・文字情報を表示できることが特長。このデジタルサイネージのシステム開発は三菱電機インフォメーションシステムズが担当した。

デジタルサイネージは、設置場所の地域性・特性を考慮して視聴者により焦点を絞った広告ができるものとして展開。また、その表示される広告内容も随時配信・変更が可能で動画も表示できる

新型ATM(左)。右は従来のATM

イーネットは2013年11月末時点で日本全国に1万3,087台のATMを設置しているが、これら運営上の課題を解決する新たなデジタルサイネージの仕組みを開発し、ひとつの事業会社として設置場所の地域性・特性を考慮した本格的デジタルサイネージを導入する。

システムは、放映コンテンツに予め設置エリアや業態等の属性や放映期間等の情報を付与し、放映制御端末毎に自身が放映すべきコンテンツを自動的にダウンロードする属性配信技術を実装。これにより、各ATMの設置条件に基づいた様々なパターンのコンテンツを一斉に配信することが可能となり、また端末毎のコンテンツ配信・コンテンツ管理の負荷軽減を図ったという。災害発生時・ATM障害時には、緊急のテロップ表示を行うことも可能。

さらに、データ配信を行うネットワークにPHSや3G回線を採用することで、新規回線敷設の負荷を軽減するとともに、導入期間短縮・回線費用圧縮を実現している。