LINEは12月6日、LINEサービスで12月中旬以降、18歳未満ユーザーの保護を目的としたLINE ID検索の利用制限をiPhone向けに開始すると発表した。Android端末向けには、KDDIが2012年12月から、NTTドコモとソフトバンクモバイルが9月30日から年齢確認サービスによる利用制限を導入していた。
利用制限は、携帯通信キャリアから提供される「年齢判定サービス」を活用して、当該ユーザーがLINEの指定する18歳に達しているか否かを判別して行われる。
この仕組みの導入で、LINEが利用規約で禁止している「見知らぬ異性との出会い目的の利用」をしにくくなる効果がある。
18歳未満のユーザーが利用する場合、LINE IDの設定・検索ができなくなり、他人が18歳未満ユーザーのLINE IDを検索しても検索結果にひょうじされることがなくなる。また、年齢認証を行わない場合についても、LINE IDの設定・検索は利用できない。
そのため、外部Webサイトや掲示板を利用したLINE IDの交換によるトラブルが起きる可能性が低くなるとしている。
ほかにも同社の青少年保護の取り組みとして、App StoreやGoogle Playのレビュー欄をモニタリングして、LINE IDの交換を目的とする書き込みを発見した場合、AppleとGoogleに削除要請を行っている。さらに、スマートフォンアプリやWebサイト、掲示板についても運営会社に抗議・差し止め請求を行い、そのうち75%以上が閉鎖に至ったことを明らかにしている。
LINEは、「今後も引き続き、青少年ユーザーを保護し、LINEをはじめとするインターネットサービスの安全性及び健全性を向上するための取り組みを積極的に行ってまいります」とコメントしている。