日本科学未来館は、2013年12月7日から2014年5月6日まで日本のさまざまなものづくりを紹介する企画展「THE世界一展 ~極める日本!モノづくり~」を開催する。その開催に先立ち12月5日、報道関係者向けの内覧会が開催された。

同企画展は、日本の「ものづくり」に焦点を当てた企画展で、エレクトロ関連部品、玩具、衣類、生活用品など、合計200点以上の"国産"の製品・技術を紹介する内容となっている。

企画展会場の入り口。ここから日本のものづくり体験がスタート

開催の挨拶では、ゲストスピーカーとしてファッションデザイナーの桂由美氏が登壇。日本のものづくりの"美"をテーマとして、同氏が手掛けるアコヤ真珠1万3262個を施したウエディングドレスを披露した。真珠メーカーのミキモトの協力を得て実現したもので、真珠1粒1粒を手刺繍して世界に1つしかないドレスが完成したという。

1万3262個のアコヤ真珠を施したウェディングドレス(右)

展示会場は5テーマに分類されており、最初の「源=みなもと」ブースでは、2013年に62回目の式年遷宮を迎えた伊勢神宮に関連する道具などが展示されている。

伊勢神宮を紹介するビデオが流れる(左)、遷宮に利用された工具が並ぶ(中)(右)

2番目となる「日本を変えた、世界を変えたイノベーション」ブースでは、戦後の高度経済成長を支えたプロダクトを展示。シャープのシャープペンシル、ソニーのウォークマン、日清食品などが並ぶ。

シャープペンシル(左)、チキンラーメン(中)、ウォークマン(右)、懐かしいと思う人も多いはず

3番目となる「発見!世界一ライフ」ブースでは、普段の生活に欠かせない「衣・食・住」に関連する展示物が紹介されている。来日した外国人が必ず驚くと言われる食品サンプルもここで見られるほか、オリンピック選手を支えたスポーツウェアなどを展示。そのほか、販売台数は5億台を越すトミカ、プラレール、トランスフォーマーや初音ミクなどもこのブースにある。

回転寿司コンベアの上に設置されたヤクルト、プルトップ缶、醤油などが自動的に流れる

バーチャルアイドルの初音ミクのフィギュア(左)、プラレール(右)

4番目となる「潜入! 世界一ファクトリー」ブースでは、金属、自動車といった世界をリードする日本の産業に関連するものを展示。新潟・燕市や三条市の伝統工芸でもある和包丁、打ち出し板金で作ったアルミ製のヴァイオリン、初代プリウスのパワーユニットなどが展示されている。そして5番目となる「未来へつなげ、ビッグプロジェクト」ブースでは、近年の話題であるスカイツリーを支える柱やイプシロンのミニチュアなどが展示されている。

エンジンや外装など、自動車で利用されている部品をパーツごとに紹介

企画展の参加方法などは次の通り。場所は日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンbで、会期は2013年12月7日から2014年5月6日の10時から17時まで(火曜日、毎日開年末年始など一部を除く)、。入場料は大人1名1000円、18歳以下300円、団体(8名以上)の場合、大人が800円、18歳以下が240円となる。