羊人間012実行委員会は、アニメーション監督・森本晃司の最新作となる舞台公演「羊人間012」を上演する。開催期間は12月7日~16日(上演時間は日によって異なる)、会場は東京都・新宿サンモールスタジオ。入場料は全席自由5,500円、見切れ席3,500円(最前列席の端)。

「羊人間012」メインビジュアル

同公演は、アニメーション監督・森本晃司と、小劇場で独自の演出スタイルを駆使する気鋭の女性劇作家・保坂萌(劇団ムシラセ主宰)がタッグを組み、「進化」という問いに翻弄された分裂人間たちの、夢と現実がパラレルに交錯するSFを取り入れた演劇作品となる。今回の舞台のために制作した実写映像を使用し、森本晃司が得意とする「不可思議な空間」を生み出す。音楽は、今回が初めての劇伴となる田村歩美(たむらぱん)が担当している。

また、「なぜ今回は演劇なのか」という問いに森本は、「自分が携わっているアニメーションを生み出す作業というのは、徹底したチーム作業でありながらも、長期的に長い時間、1人で自己作業に没頭する事の繰り返しです。さらに観ていただいた方からの反応が届くのは、制作がスタートしてから早くて3~5年後です。それらと比較すると、演劇という表現方法は、その場でオーディエンスの反応を目の前で浴びる事ができる素晴らしさがあります。その瞬間に表現者と受け取り側が共有しえる感動です。今回、会場に選んだのは、1回の公演で100人も入らない新宿にある小劇場です。ここに、アニメーションとはまた一味違ったユニークなアイデアを投下し、小劇場というスペースを最大限に活かした世界をご覧いただきたいと思っています」と語っている。

さらに、同公演は12月9日 19:30から、USTREAMにて限定で有料配信されることになっている(800円、販売は9日 18:00まで)。公演映像は12月10日~16日までUSTREAMのアーカイブに保存され、期間中はいつでも視聴することが可能だ。

なお、森本晃司は、『アニマトリックス』、『次元爆弾』などの代表作で知られるアニメーション監督。2011年にフランス禁煙広告キャンペーンで発表した「Attraction/魅力」が、カンヌ・インターナショナル・クリエィティビィティ・フェスティバルにてサイバー部門銀賞を受賞。現在、クリエィティブチーム「Φphy(ファイ)」を主宰している。