Rust - a safe, concurrent, practical language |
Philip Herron氏は12月3日(協定世界時)、GCCのメーリングリストにおいて「Rust front-end to GCC」というサブジェクトのメールを投函した。プログラミング言語RustのGCCフロントエンドを開発していることを紹介する内容になっており、基本的な機能に関してはすでにコンパイルできる状態になっていることを伝えている。
Rustは2012年1月にMozillaが発表した新しいプログラミング言語。Rustのコードはシンタックス的にはC/C++に似ている。セキュリティ機能を強化している点と並列処理を想定して言語設計されているところに特徴がある。言語レベルでセキュリティ脆弱性の原因となる記述をできないようにすることでソフトウェアの安全性を引き上げる狙いがある。
今回、GCCに対するフロントエンドとして開発されたコンパイラはPhilip Herron氏が仕事の合間に、プログラミング言語Rustを学ぶ目的で開発したと説明がある。開発期間は1ヶ月程度とされている。同氏はGoogle Summer of Codeなどを通じてさまざまなことを学んだ経験があり、コミュニティに対して恩返しをする意味合いも込めて今回のフロントエンドを公開したと説明している。現在の成果物はGitHub redbrain / gccrsにおいて公開されている。