米Gartnerは12月3日(米国時間)、2013年第3四半期(7月-9月期)の世界サーバ市場の動向報告書(暫定値)を発表した。同期サーバの出荷台数は前年同期比1.9%増で増加したが、売上げ高は同2.1%減少した。ベンダーシェアは米Hewlett-Packard(HP)が出荷台数、売り上げ高ともにトップ、米IBMや米Dellはマイナス成長となった。
2013年第3四半期、サーバの売り上げ高は123億4,069万ドル、前年同期から2.1%の縮小、台数は250万台で前年同期から1.9%の増加となった。前年同期から6.5%増で成長したカナダと0.9%増の米国、それに2ケタ成長となった中東、アフリカを除くと、世界的に市場の業績は芳しくなかったと報告している。
種類別にみると、x86サーバは出荷台数ベースで前年同期比2.2%増、売上げベースでは同4.4%増、RISC/Itanium Unixサーバはそれぞれ同4.5%減、同31%減となった。メインフレームを含むその他は7.8%増で成長したという。
ベンダーシェアは、売り上げ高、台数ともにHPがトップ。売り上げ高ではHP(シェア27.6%)、IBM(22.9%)、Dell(16.4%)、米Cisco Systems(4.9%)、米Oracle(4.1%)。HPは前年同期から2.2%増、Ciscoは42.7%増となったが、IBMは18.9%減、Dellは3.5%減、Oracleは15.5%減とマイナスを記録した。
台数ベースでは、HP(シェア26.7%)、Dell(19.3%)、IBM(8.1%)、中国Huawei(2.8%)、富士通(2.7%)となった。前年同期比でシェアを増やしたのはHP(前年同期比5.4%増)、Huawei(同202%増)の2社のみ。残る3社は2ケタのマイナス成長となった。