NECは本年4月、スマートシティやクラウドサービス分野に関して中国重慶市と戦略パートナーシップ契約を締結し、このパートナーシップ契約に基づき、事業を推進する新会社「NEC(重慶)信息系統有限公司(所在地:重慶市北部新区)」を10月28日付で設立し、活動を開始したと発表した。

NECは、重慶市との協力関係のもと、IT人材育成、最先端技術開発、商品・サービス開発、販売展開を行い、将来的には同市向けのみならず、重慶発中国全土、更に中国発グローバルのサービス開発・提供を実現すべく、同市の産業振興を推進していく。

NECは新会社をNECの中国戦略の重要な戦略拠点として位置づけ、スマートシティなど社会を支える様々なクラウドサービスを創出し、更なるビジネスの拡大を目指す。

新会社は、ICTソリューションの開発・販売会社として、NECのクラウドサービス提供基盤を配備したデータセンタより、2013年度中(~2014年3月)にクラウドサービスの提供を開始する予定で、社会を支える行政・交通・防災・エネルギー・医療・農業などのサービスを順次創出し、提供していくという。

また新会社は、クラウドサービス人材の育成・技術認定などを行うために2014年2月に重慶市が設立する教育機関「重慶国際クラウド学院」において、教育プログラムの策定や教育ツール・システム等の提供サポートを行う。

新会社の資本金は700万USドル(NEC 100%)、人員数は当初約20名であり、5年後には200名規模に拡大する計画だという。