グーグルは1日、小中高校生を対象としたデザインコンテスト『Doodle 4 Google 2013』の地区代表作品に選ばれた児童生徒40名を招待して表彰式を開催。ここでは、その後のパーティ会場となった同社専用カフェテリア「YEDO CAFE」にて、グーグルの本職Doodler(ドゥードゥラー)であるマット・クルックシャンク氏が子ども達に語ったDoodle(ドゥードゥル)の描き方などを紹介する。
会場はグーグル専用カフェテリア「YEDO CAFE」
会場となった六本木ヒルズ森タワー27階の「YEDO CAFE」(江戸カフェ)は、本来ならグーグルの関係者しか入れないの同社専用カフェテリアだ。都内を一望できるその会場に、表彰式を終えた地区代表の子ども達と保護者一同が招待され、昼食を兼ねたパーティーが催された。一口サイズのハンバーガーや巻き寿司、パンケーキなどの可愛らしいメニューがブッフェ形式で振る舞われ、グーグルスタッフの子ども達に喜んでもらいたいという気持ちがこもったパーティーとなった。
食事が一段落したところで、グーグルの本職ドゥードゥラーであるマット・クルックシャンク氏が、子ども達に向けてドゥードゥルの描き方を解説。会場に設置されスクリーンにマット氏が描いたコミカルなイラストが投影され、さながらドゥードゥルの描き方教室といった様子となった。なお、通訳を行ってくれたのも、グーグルのウェブマスターにして日本人ドゥードゥラーの川島優志氏だ。
子ども達に向けたドゥードゥルの描き方教室
はじめにマット氏は、自分は絵を描いて問題ばかり起こしていた子どもであったが、現在はその絵を描く事で給料をもらっていると自己紹介した。集まった子ども達に、自分も君たちと同じだったと伝えたかったのだろう。ドゥードゥルを描く事になった経緯は、グーグルにロンドンからサンフランシスコに呼び出され、ロゴを描く新しい方法を考えて欲しいと依頼されたからだという。
そこでマット氏は、グーグルのロゴをいろいろなモノに見立てることでドゥードゥルを描いてきた事を、過去に描いたドゥードゥルを紹介しながら解説。地下鉄の路線図、トラの縞模様、踊るガイコツの楽団、そしてアニメーションするドゥードゥルなどの作例が披露された。描く際には、最初におおざっぱなラフを描く事からはじめるが、最後の段階には全く違ったデザインになる事も多いという。また、人生の中で良いところを切り取って描いたり、旅行する際はスケッチブックを持ち歩いているなど、モチーフの選び方なども語っていた。
後半は、解説を交えながら動物を題材としたドゥードゥルの描画を実演。その後の質問タイムでは、「日本のアニメは好きですか」という質問には、「すごく細かいところまで線が描かれている宮崎駿監督の作品が好きです。また、子どもの頃に『アキラ』という作品を見て驚きました」と回答。そのほか、イラストのアイデアが思い浮かばない時の解決方法は「スケッチをたくさん描いたり、発想を柔らかくするためにふざけたことをしてみます」、日本の好きな文化に対しては「すごくシンプルでエレガントな日本のデザインが好きです。また、日本で食べた寿司は今までの人生の中で一番おいしかった」といった質問と回答を繰り返して終了となった。