グレープシティは12月3日、Microsoft Excelの操作性を踏襲し、Webアプリを簡単に開発できるソフトウェア「Forguncy」を発表し、発売に先立って特設サイトと公式Twitterを開設した。

同社では、広く浸透している"Excel方眼紙"をうまく活用できれば、業務スピードや質を向上させる可能性があるとして、Excelとの互換性に優れたコンポーネントSPREADで培った技術を基に、Excelでフォームを作るのと同じ感覚で、プログラミングをしたことがない人でも簡単にWebアプリを作成できるソフトウェアを開発した。

Forguncyは紙伝票を再現したアプリを容易に作成できる

Forguncyは、Excelライクな操作画面で簡単にWebアプリを作成でき、既存のデータベースとの連携も容易に実現できるという。自社のシステムを自分たちの手で構築・メンテナンスできるため、スピードが求められるさまざまな業務シーンで活用が期待できる。

Forguncyで開発したWebアプリは、各端末にアプリをインストールする必要がなく、マルチユーザー/マルチデバイスで利用可能となる。ユーザー管理やログイン機能も実装されており、作成したアプリを社外からも利用できる。

日本の業務アプリケーションの典型的な画面レイアウトは、紙伝票をほぼそのまま再現したようなデザインになっており、項目数が多く罫線が多用されているのが特長だ。方眼紙状の画面レイアウトが可能なForguncyなら、各項目を思いのままに画面レイアウトとして構築することができる。

これまでメールや社内サーバで共有していたExcelファイルをシステム化したいときにも、Forguncyは有効だ。既存のExcelファイルを読み込んで、それを基に画面を作れば、スピーディにアプリを構築可能である。Forguncyで新たに構築したアプリは、社内の既存システムで使用しているデータベースに接続できるため、売り上げデータを自分たちの業務フローに合わせて集計するアプリや、キャンペーンの対象者を顧客データから抽出するアプリなどを簡単に構築できる。

今後同社では、本体価格やライセンス含めて製品仕様の詳細を検討し、2014年夏の発売を目指すとのことだ。特設サイトと公式Twitterでは、登録ユーザーへ定期的に情報を配信していく。