Infineon TechnologiesとGiesecke & Devrient(G&D)は、オープンなセキュリティ規格「CIPURSE」に対応した非接触型スマートカードが、タクシーや医療などのサービスに対し、キャッシュレスで便利な支払手段を提供するブラジルの複数のプロジェクトに採用されたことを受け、量産を開始したことを発表した。
同スマートカードはInfineonのCIPURSE対応非接触型セキュリティコントローラをベースとしてG&Dが製造しているもの。CIPURSEは高い柔軟性により、複数の交通機関やチケット アプリケーションを1枚のカードにまとめることが可能なほか、身元確認と支払の両方に対応している。
また、CIPURSEは先進的なAES 128暗号化アルゴリズムを使用し、高速でセキュリティの確保された取引を実現しているほか、認証プロセスが複数のサプライヤによるCIPURSE製品間の互換性を保証しているため、セキュリティを犠牲にすることのない、オープンで将来にも対応した非接触型システム導入のための理想的ソリューションだとInfineonでは説明している。
なお、同規格の内容は、OSPT Alliance(Open Standard for Public Transportation)により開発と定義が行われている。