富士通と米グロービア インターナショナル インコーポレイテッド(以下、GII)は12月3日、販売・在庫・購買・生産管理などをクラウド上で実現する基幹業務アプリケーション「FUJITSU Enterprise Application glovia OM(以下、glovia OM)」の最新バージョン「glovia OM V8.0」の販売を開始すると発表した。

同アプリケーションは、米セールスフォース・ドットコムが提供するクラウド基盤「Salesforce Platform」上で動作する「glovia OM」に、顧客の保守業務を支援する「フィールドサービス機能」を追加し、新たに提供するもの。

「glovia OM」概要図

また、両社は「glovia OM」のさらなる機能強化を図るため、製品販売後に製品所在地に出向いて製品サポートを行う製造業・流通業の顧客向けに、保守業務を支援する新機能「フィールドサービス」を追加したアプリケーションの提供を開始する。

新機能は、案件受付、要員手配など、保守サービス内容の計画立案と事前見積、作業実績に基づく費用請求、保守パーツ(部品)の持出しや返却管理など一連の保守業務を強力にサポート。

また、複数のサービスエンジニアの予定をカレンダー上で確認しながら新たな予定を追加できるカレンダー機能、頻繁に行う保守作業に対し、作業項目、使用するパーツ、経費をあらかじめ登録しておくことで入力の手間を省けるテンプレート機能や、サービスエンジニアが現場に持ち出すパーツの数量を把握できる手持ち在庫管理機能など、サービスエンジニアのスムーズな業務推進と行き届いた業務管理を実現。

保守業務で蓄積された情報は、セールスフォース・ドットコムのクラウド基盤「Salesforce Platform」を活用し、簡易かつスピーディーにビジュアル化し、交換パーツ使用数の推移や、機器別の故障発生頻度などをレポート表示でき、経営分析に活用。

さらに、モバイルアプリ開発プラットフォームである「Salesforce1」を活用することで、スマートデバイスから本サービスを活用することができ、サービスエンジニアが保守現場にてスマートデバイスからマニュアルをダウンロードしたり、スマートデバイスから故障状況の報告入力や他のアプリへの自在なアクセスを実現することで、現場にいながらあらゆる情報共有が可能になる。

「glovia OM」サービス体系

価格は、1ユーザーあたり月額7,500円。富士通は、今後2年間で3万ライセンスの販売を目指す。