日本IBMは、基幹系のみならず顧客接点や部門サーバーといったフロントエンドのシステムにおいても、システム停止の予防対応を重視して安定稼働を支援するため、従来のIBM機械保守サービスのメニューを拡充し、定期点検やファームウェア対応を加えた「ベーシック・セレクション」を新たに発表した。

サービスは12月2日から販売を開始し、2014年1月1日から提供を開始する。

「ベーシック・セレクション」は、従来の部品交換や修理対応に加え、予防保守としての定期点検やファームウェア対応といったメニューをパッケージ化した新しいサービスで、予防保守に対応したサービスは従来からオプションとして提供していたが、顧客がその必要性を個々に評価検討することが必要だった。

本サービスは、IBMの保守の経験から必要性が高いと考えられるサービスをパッケージ化したもので、予防対応から事後対応までをまとめた機械保守サービスを簡単に選択することができ、さらに、追加サービスとして、情報漏えいリスクに厳格な顧客は、不具合で交換した記録媒体を自社で保管できるデータ・セキュリティー・サービスを選択できる。

サービス内容は、「オンサイト・サービス:従来の標準保守サービス同様、部品交換・修理を技術員がオンサイト対応。障害箇所が顧客交換可能部品(CRU:Customer Replaceable Unit)の場合でも技術員が交換」、「定期点検:年1回のシステム点検作業で正常稼動を確認(機器清掃、エラーログ点検、異音・異臭、目視点検)」「ファームウェア対応:(情報提供:システムの稼働環境やシステム構成に合わせた最新・最適情報をメール)(通知未然防止:障害予防のための定型点検時に最新ファームウェア事前適用)(障害対応:障害復旧のためのファームウェア適用)」。

「ベーシック・セレクション」のサービス

新サービスの対象機器は、IBM System x、IBM PureFlex System、IBM Power Systems、IBM System Storage(一部対応機種を除く)などで、価格はIBM Power Systems Power 720の場合、34万2,000円(税別、年額、サンプル構成)。