グーグルは1日、小中高校生を対象としたデザインコンテスト『Doodle 4 Google 2013』の地区代表作品に選ばれた児童生徒40名を六本木アカデミーヒルズに招待して表彰式を開催。また、部門最優秀賞受賞作品、特別賞受賞作品、そしてグランプリ受賞作品の発表を行った。

『Doodle 4 Google 2013』ロゴ

『Doodle 4 Google』とは

Doodle(ドゥードゥル)とは「いたずら書き」を意味し、行事や偉大な発明の記念日といった特別な日に因んでデザインされたロゴで、グーグルのトップページに1日だけ掲載される。そして、『Doodle 4 Google』は、子どもたちがドゥードゥルの創作を通して創造力の芽をはぐくみ、また、芸術とテクノロジーの結びつきを知る機会を創出することを目的としたコンテストとなっている。日本では2009年から開催され、5回目となる今回は「わたしも発明家」をテーマとして、日本在住の満18歳以下の小中高生を対象に20名以上1グループ(クラス、クラブ、部活動など)単位で6月からエントリーを開始。9月27日の締め切りまでに、10万8,168作品の応募があったという。

コンテストは、小学校1~3年生部門、小学校4~6年生部門、中学生部門、高校生部門の4部門分けて審査を実施。審査委員会によって全国5地区から各部門の地区代表作品が2点ずつ(計40作品)選出された後に、Webサイトにて一般投票も行われており、その投票結果と審査委員会の審査によって部門別最優秀作品が決定。今回は特別賞受賞作品としてDoodler賞1作品、Googler賞2作品も選ばれており、部門別最優秀作品の中から1作品がグランプリが選出された。

地区代表40名を招待した表彰式

表彰式の会場には、各部門地区代表作品の作者40名とその保護者が招待され、表彰を前にグーグルの執行役員マーケティング本部長である岩村水樹氏が、今回の「わたしも発明家」というテーマに関して「グーグルという会社は、世界中のあらゆる情報を整理して誰でも使えるようにすることを目指して設立され、現在は動画や携帯、クラウドなどの様々なサービスを行っています。でも、一番大切なのは、これまでにない大胆な発想で世の中の大きな問題を解決したり、人々の生活を少しでも便利に豊かに楽しくするためのいろいろな発明を行うことです。そして、皆さんも人々の生活を変えるような発明を行う力と可能性があると思います。その大胆な発想力で考えた発明を自由に表現してもらいたいと考え、今回のテーマを設定しました」とコメントしている。

表彰式の様子

表彰では、特別審査員を務めた照明デザイナーの石井幹子氏、聖徳大学児童学部教授の奥村高明氏、東京藝術大学絵画科准教授の中村政人氏、ロフトワーク代表取締役&MITメディアラボ所長補佐の林千晶氏、術大学美術学部先端芸術表現科教授の日比野克彦氏が、各部門地区代表40名ひとり一人を表彰した後に、部門別最優秀作品の発表と表彰を実施。また、今回は優秀な作品が多かった事から設けられたというDoodler賞1作品とGoogler賞2作品の発表と表彰も行い、最後にグランプリの発表と表彰が行われた。各受賞作品は下記の通り。

グランプリの発表を行った石井幹子氏が総評として、「グランプリは、こんな発明が有れば、きれいな街、きれいな地球になるんじゃないか、というイメージが広がった作品を選びました。この作品のように、イメージを伝える力が大きいことが素敵な作品なんだと思います」と語って、今回の表彰式は終了となった。

各部門地区代表40名と特別審査員で記念撮影

『Doodle 4 Google 2013』各受賞作品

●2013年グランプリ

・『歩いたところに花が咲くくつ』(小学校4-6年生部門の最優秀作品賞も受賞)

作者 : 白木佳帆さん 福岡県大野城市立御笠の森小学校

●部門別最優秀作品

・『ゴミを使えるようにするきかい』(小学校1-3年生部門)

作者 : 中山皓晴さん 大阪府大阪聖母学院小学校

・『一振りすれば夢の中』(中学生部門)

作者 : 林玲翔さん 愛知県春日井市立石尾台中学校

・『あの日から勉強が楽しくなった。』(高校生部門)

作者 : 三浦早紀子さん 山梨県山梨県立富士河口湖高等学校

●特別賞受賞作品

・『Google?』(Doodler賞)

作者 : 榎本陽平さん 新潟県新潟県立豊栄高等学校

・『人工機械生物』(Googler賞)

作者 : 椿原崇匡さん 千葉県柏市立光ヶ丘中学校

・『植物の新しいカタチ』(Googler賞)

作者 : 永山ちひろさん 福島県福島県立会津学鳳高等学校