Infineon Technologiesは、政府機関向けにセキュリティを確保したスマートカードソリューションについて、Oracleと協業すると発表した。また、これに合わせてOracleの実装によるJava Card 3.0 Classicのセキュリティコントローラの提供を開始した。

政府向け用途のセキュリティコントローラIntegrity Guardを搭載したInfineonの「SLE 78」とオラクルの最新Java Card実装を組み合わせることにより、カスタムアプリケーションを必要とするヘルスケア、身分証および社会保障制度など向けに高いセキュリティを提供することができる。また、1枚のカードに複数のアプリケーションを搭載することも、このソリューションを通じて可能になる。

「SLE 78」によるOracleのJava Card実装は政府系用途にとって理想的なソリューションであり、Infineonの「SLE 78」が持つ、独自のハードウェア機能を活用できるようになる。「SLE 78」は、トランザクション処理速度を高めるVery High BitRate(VHBR)通信と多様な暗号アクセラレレータを搭載する他、交通系用途にセキュリティを確保したオープン規格であるISO 14443 Type A、BおよびCIPURSEに適用し、公的調達ルールへのコンプライアンスに対応したオープンなソリューションを実現する。さらに、「Integrity Guard」を基にした、暗号化されたデータ格納とその機密データ処理のセキュリティ機能、エンドユーザーへのトランザクション時間を短縮する16ビットCPUアーキテクチャなどを有する。

なお、エンジニアリングサンプルの提供をすでに開始している。Common CriteriaとFIPS認証取得は2014年を予定している。