ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンは2013年11月27日、日本自動車工業会(JAMA)が主催する「第43回東京モーターショー2013」のプレスルームネットワークをサポートするセキュリティゲートウェイとして、UTM(統合脅威管理)アプライアンス「WatchGuard XTMシリーズ」が採用されたことを発表した。
東京モーターショーは、日本を含む世界各国から自動車メーカー、自動車部品および関連製品・サービスを提供する企業が一堂に会する、2年に1度開催される国内最大規模の自動車・2輪車関連のイベントである。2011年には約84万人の来場者を数え、今回も国内最大規模のイベントとして数多くの来場者が見込まれている。またメディア関係者も年々増加しており、国内プレス約7割、海外プレス約3割で計1万5,000名の来場が予想されている。
今回、WatchGuard XTMは、メディア関係者の情報発信ベースとなるプレスルーム内に構築されるネットワークシステムのセキュリティゲートウェイとして採用された。本イベントで4度目の採用を数えるという。
システムの構築と実装は、過去3回と同様に、ウォッチガードの正規販売代理店であるコムネットシステムが担当し、WatchGuard XTMの最上位モデルである「WatchGuard XTM 2520」と「XTM 870」の計4台が投入された。XTM 2500シリーズは、データセンターをはじめとする大規模企業向けに設計されており、ウイルス対策、マルウェア対策、迷惑メール対策、Webフォルタリング、不正侵入検知・防御(IPS)、アプリケーション制御などのセキュリティ機能を1台のアプライアンスで包括的に提供する。同時接続セッション数250万コネクション、ファイアウォールスループット35Gbpsを達成している。
ウォッチガードでは10月、WatchGuard XTMシリーズに標準で装備されるクラウドベースでセキュリティインテリジェンスを提供する可視化ツール「WatchGuard Dimension」を発表し、今回の東京モーターショーでも本格的に運用されている。
WatchGuard Dimensionでは、ネットワークセキュリティの可視性を重視してレポートツールも提供されており、セキュリティ上の問題を素早く切り分けて隔離することができる。また、膨大なセキュリティログからネットワーク、セキュリティ、Webアプリケーションなどの情報を瞬時に分析し、ネットワークセキュリティの傾向を視覚化して、管理者が最適なセキュリティポリシーを迅速に策定できるように支援する。
東京モーターショーにおいても、メディア関係者による各種アプリケーションの利用状況やログなどをリアルタイムに分析し、会期終了後には有効な事例として結果を報告する予定とのことだ。