SAPジャパンは11月21日、SAP HANAプラットフォームに対応したSAP Business All-in-Oneソリューションの提供を開始したと発表した。
このソリューションは、SAP HANAに対応し、最新版のSAP Business Suiteに含まれるSAP ERPを機能拡張する「enhancement package7」で実行される。パッケージには、国ごとのローカライゼーション、各業界向けの新たな拡張機能、およびパートナー向けにベストプラクティスを開発するための先進的な機能が含まれる。
SAP HANAは、強力な演算エンジンとデータベースをメインメモリ上に統合し、メモリ上でデータを処理することで大量データのリアルタイム分析を可能とする同社のソフトウェア製品。SAP Business All-in-Oneソリューションの基本版は、中小から中堅規模企業(SME)を対象に基幹システムとなるエンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)の処理を行うもので、国ごとのローカライズを含め、あらかじめ完全に設定された機能範囲を提供する同ソリューションはモジュール構造の設計を持つため、特定の業界や複数の国を対象とするパッケージに拡張することができる。
これらのソリューションは、SAP HANAやSAP、Sybase、Adaptive Server、Enterprise、およびその他の認定されたサーバ上で実行され、オンプレミスでも専用クラウドのどちらでも展開することが可能。現在55カ国を超える24,200社のユーザーによって使用され、パートナー各社から500種類を超える認定済みパートナーソリューションとして提供されている。