NTTドコモは11月21日、ユーザーが屋内エリアでもドコモのネットワークを快適に利用できるように、高速通信LTEサービス「Xi」に対応したマルチバンド対応の屋内基地局装置および屋内アンテナを新たに開発したと発表した。新しい基地局装置およびアンテナは、全国の屋内エリアで同日より順次設置していく。
今回開発した屋内基地局装置および屋内アンテナは、既に対応している2GHz帯に加えて、新たに1.7GHz帯と1.5GHz帯の周波数帯に対応する。新たな周波数帯が使えることで、屋内エリアでの通信容量を大幅に増やすとともに、受信時最大150Mbpsの高速通信も可能となり、より快適なネットワーク環境を提供することが可能となった。
新しい屋内基地局装置 |
新しい屋内アンテナ |
従来の屋内基地局装置 |
従来の屋内アンテナ |
マルチバンド対応の屋内基地局装置は、屋内の限られたスペースに設置しやすいよう、1基の装置で3つの周波数帯に対応した。また、マルチバンド対応の屋内アンテナは、これまでのアンテナと同等の大きさで3つの周波数帯に対応することにより、新たな設置場所を用意することなく、既に設置済の屋内アンテナと置き換えるだけで、快適なネットワーク環境を構築できるという。
さらに同装置とアンテナは、W-CDMA方式とLTE方式に加えて、LTE‐Advanced方式における広帯域化技術「キャリアアグリケーション」にも対応するため、将来的にはLTE‐Advancedのサービスに必要な装置と組み合わせることにより、受信時最大225Mbpsの高速通信が実現される予定だ。