富士通は11月20日、「FUJITSU Cloud Initiative」の継続的な取り組みとして、米マイクロソフトのクラウドOSビジョンを実現するプラットフォームサービスやプロダクトを、すべてのクラウド形態の領域でラインナップをそろえるとともに、パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせて構築できるハイブリッドクラウドへの取り組みを強化すると発表した。
まず、Windows Azureベースのパブリッククラウドサービス 「FUJITSU Cloud PaaS A5」を、今後新設されるマイクロソフトの国内データセンターへ統合し、サービス強化を行う。また、マイクロソフトのデータセンターと同社データセンター間に新たなネットワークを敷設し、パブリッククラウドサービスである 「A5 for Windows Azure」と同社のプライベートクラウドサービスをハイブリッドに連携して利用することを可能にする。
さらに、マイクロソフトのWindows Server 2012 R2とシステム管理ソフトウェアSystem Center 2012 R2に対応したプライベートクラウドサービスを同社データセンターから提供。Hyper-Vベースの仮想環境を、仮想マシン単位または物理マシン単位に月額定額で利用可能とする。
そのほか、Microsoft Private Cloud Fast Trackに準拠した垂直統合型プライベートクラウド基盤 「Cloud Ready Blocks」を、マイクロソフトのWindows Server 2012 R2とSystem Center 2012に対応させ、商品を強化する。
また、全社員が共通の情報ツールを利用することで、ノウハウ・スキル共有を図ることなどが可能な「グローバルコミュニケーション基盤」のプライベート型クラウドサービスを 「エンタープライズコミュニケーションサービス」として新たに提供するほか、クラウド環境の統合監視、統合運用を実現する「マルチクラウド統合監視サービス」を新規に提供する。