Texas Instruments(TI)は、演算処理能力重視のアプリケーション向けに、KeyStone SoC「66AK2Hx」の新製品「66AK2H14」および同SoCを搭載したEVM(評価モジュール)を発表した。

同製品はARM Cortex-A15 MPCoreマルチコア・プロセッサと、固定・浮動小数点マルチコアDSP「TMS320C66x」を統合しており、これにより最大9.6GHzのDSP能力(307 GMACS/153 GFLOPS、19600 DMIPS)を得ることが可能。また、PCIe、 RapidIO、 Hyperlink、 1Gbpsおよび10Gbpsイーサネットなどの高速インタフェース群の搭載により最大154Gbpsの総合I/Oスループットを実現することが可能となり、これによりシステムの基板実装面積の縮小、部品点数とシステム・コストおよび消費電力の削減が可能になるとづ者では説明している。

また、評価モジュール「EVMK2H」は、66AK2H14に加え、ステータス表示用LCD、1Gbps Ethernet RJ-45インタフェース2ポート、オンボード・エミュレーションなどを搭載したもので、オプションとして、10Gbps Ethernet オプティカル・インタフェースを2系統搭載し、20Gbpsのバックプレーン・コネクティビティおよび、オプティカル・ワイヤレート・スイッチング機能を実現する「EVMブレークアウト・カード」も用意されている。

また、プラットフォーム向けドライバ、最適化されたライブラリおよびデモンストレーションなどを含んだマルチコア・ソフトウェア開発キット(MCSDK)も付属しており、これにより量産対応ソフトウェアによる迅速な開発を実現することが可能だという。

なお、同製品はすでに出荷を開始いており、単価は1000個受注時で330ドル(参考価格)から、となっているほか、EVM2Hは997ドル(参考価格)にて提供されている。